歯周病予防

歯周病予防

プラークコントロール

プラークコントロールは正しい歯磨きから ph1 歯周病予防の基本は正しい歯磨きで、その最も大きな目的は『プラークコントロール』です。
『プラークコントロール』とは、歯周病の直接の原因であるプラークの増殖を抑えることです。
歯槽骨が溶かされてしまう後期から末期まで症状が進行すると治療が困難になり、歯を失う可能性が高くなるので、 歯周病にならないように予防することがとても大切です。

プラークは食事の度に歯に付着するので、毎食後必ず歯を磨き、 歯間ブラシやデンタルフロスなども使って確実に除去することで、プラークコントロールできます。 既に歯周病になっている方は歯周ポケットが深く、 そこに入り込んだプラークを自分で除去するこはできないので、歯科医院で除去してもらいます。

プラークコントロールの方法は歯磨きだけではありません。 歯磨きだけでは十分なプラークコントロールができないので、場合によっては薬を使用することもあります。

プラークコントロールができているか否かで歯周病になるリスクが決まるといっても過言ではありません。 確実にできていれば、歯周病をある程度予防できるのです。 また、プラークコントロールだけで歯周病を完治させることはできませんが、 歯周病治療はプラークコントロールと歯科医院での治療が基本となっているため、 治療を行ううえでもプラークコントロールは必要不可欠です。

正しい歯磨きのために 歯周病の直接の原因はプラークなので、歯磨きでプラークを除去すれば歯周病を予防できます。 しかし、磨き方が強かったり長かったりするだけでは、プラークを完全に除去することはできません。 除去しようと強く磨き、歯や歯肉を傷つけてしまうこともあります。 歯並びは一人ひとり違うので、当然適切な磨き方も一人ひとり違います。 毎食後きちんと歯磨きをしているにもかかわらずむし歯や歯周病になってしまった方は、 歯磨き方法に問題がある可能性が高いので、歯科医院で直接歯磨き指導をしてもらいましょう。

一般的な正しい歯磨き方法

  • 何となく全体を磨くのではなく、1本1本意識して確実に磨きます。
  • 歯ブラシの毛先部分を歯と歯肉の境目に直角(90度)に軽く当てて、力を入れず小刻みに、軽く振動させるように磨きます。力が強すぎると毛先が開いてしまい、きちんと磨けません。
  • 歯ブラシは鉛筆を持つように軽く持ち、横だけでなく上下にも歯ブラシを動かします。
  • 一定方向に磨くと磨けていない部分が出ててくるので、上下左右に万遍なく磨きます。
  • 毛先が開いた歯ブラシでは効果がないので、歯ブラシを裏から見て毛先がはみ出したら交換します。

自分で完璧な歯磨きができていると思っても、実際にはプラークを完全に除去できていないことが多いので、きちんと除去できているのか客観的に確認するために、『プラーク染色剤』を使う方法もあります。


ph1 歯間ブラシ、デンタルフロス 歯磨きだけでプラークを完全に除去しようとしても、 歯と歯の間などに付着したプラークを完全に除去することは困難です。 『歯間ブラシ』や『デンタルフロス』なども使用してみましょう。 ただ、間違った方法で使用すると歯肉を傷つけてしまうことがあるので、 歯科医院で適切な使用法を指導してもらいましょう。 電動歯ブラシ 普通の歯ブラシで磨くと磨き残しが多くなることがあるので、 そのような場合は『電動歯ブラシ』を利用する方法もあります。 最近の電動歯ブラシの性能はとてもよく、 普通の歯ブラシで磨くよりもプラークを除去できる確率が高いので、 積極的に電動歯ブラシを使用してみるのもいいかもしれません。 最近人気のプラーク除去性能が高い音波電動歯ブラシは、手では不可能なほどの高速振動で、 普通の歯ブラシでは届かないような歯と歯の間のプラークも除去できるので、 虫歯になりやすい方や歯周病になってしまった方は、試す価値があります。 歯磨き剤 正しい磨き方でプラークを除去できるので特に歯磨き剤は必要ありませんが、 歯磨き剤を使用するとスッキリしますし、 殺菌作用がある成分を配合した歯磨き剤も販売されています。 最近は種類が多いので、その中から自分好みのものを選んだり、 歯科医院で勧められたものを使用するのもいいでしょう。


十分な咀嚼

ph1 食べ物をよく噛むということはとても大切で、 噛めば噛むほど唾液が分泌されて唾液が細菌を洗い流してくれるので、 虫歯予防、歯周病予防、口臭予防に効果的があります。 また、食べ物をよく噛んで食べることはで歯周組織を鍛えることができるので、 それも歯周病予防につながります。 現代人のなかでも、日本などの先進国の人は柔らかい物を好んで食べる傾向にあるため、 虫歯や歯周病になる人が多いといわれ、 柔らかい物をあまり食べない国の人は虫歯や歯周病になる人が少ないといわれています。 さらに、よく噛むことによって満腹中枢が刺激されて食べすぎを防いでくれるので、 肥満や糖尿病の予防にも関係があります。 硬い食べ物を積極的に食べたり、ご飯をよく噛んで食べる習慣をつけると効果的なので、 食生活を見直し、よく噛んで食べることを心がけましょう。


生活習慣の改善

歯周病は生活習慣病として位置づけられており、 日頃の生活習慣によって歯周病になりやすくなったり、治療しても治りづらくなることがあります。 正しい歯磨きや歯科医院での治療を行っても、 生活習慣を見直さない限り、歯周病の予防しや完治は難しいといえます。

ph1 食生活の改善 歯周病に限らず、何らかの病気にかかっている方は食生活の見直しが求められます。 また、健康な身体を維持するためにも食生活はとても重要になってきます。 プラークは糖分を餌として増殖するので、 糖分の多い食事を続けていると歯周病になるリスクが高くなります。 歯周病は糖尿病とも深く関わっているので、 高カロリーで脂肪、糖分、塩分が多く含まれているような糖尿病になりやすい食事は避けましょう。 歯周病の予防になったり完治する食べ物はありません。 食べすぎや偏食にならないよう気をつけ、アルコール摂取を控え、 バランスの取れた食生活を心がけることが大切です。

ph1 十分な睡眠、ストレスの解消 睡眠不足になると抵抗力が低下し、細菌に感染しやすくなります。 それはつまり、歯周病菌に感染しやすくなるということを意味し、歯周病へのリスクが高まってしまうのです。 睡眠不足になるとストレスが溜まり、身体にさまざまな悪影響を及ぼすので、歯周病にも大きく関係してきます。 まず、ストレスによる抵抗力の低下で歯周病菌に侵されやすくなることがあげられます。 また、ストレスを溜めたことで睡眠時に無意識に歯ぎしりをしたり、歯を強く噛むことが多くなるので、 歯周病の進行を早めてしまう可能性も出てきます。 現代人の睡眠不足やストレスは深刻化しています。 歯周病に限らず健康な身体を保つためにも十分な睡眠をとり、 ストレスを溜めず、溜まったら早めに解消するように心がけましょう。

ph1 禁煙 喫煙者は非喫煙者に比べ、歯周病になるリスクが2〜7倍高いことがわかっています。 たばこは歯周病の症状を悪化させるので、喫煙している限り症状の回復はないとまでいわれています。 歯周病の予防、回復を目指しているのであれば、禁煙することが望ましいでしょう。

歯周病の予防や完治のため、生活習慣の見直しをすることも治療のひとつです。

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